リノベ暮らし学校・第3回「不動産の見かた」

2016年8月20日(土)第3回講座・中古物件ツアーレポート

第3回のリノベ暮らし学校は、「不動産の見かた」をテーマに、午前中は不動産に関する講座、午後はリノベーション向きの中古空き物件をめぐるツアーを行いました。

講座には約30名の方がお越し頂きました。まずは、創造系不動産株式会社代表取締役・高橋寿太郎さんから「家探しチームを作ろう」のテーマでお話をして頂きました。
高橋さんは、建築・不動産の両分野で仕事をされたご経験から、建築と不動産の間にある溝に気づきます。高橋さんによると家づくりは、
Vision(ビジョン)→Finance(ファイナンス)→Real estate(リアルエステート)→Design(デザイン)→Construct(コンストラクト)→Management(マネジメント)
の順番で進めて行くのが正しいフローですが、関わっている専門家がそれぞれ異なり、受けている教育や業務の内容がさらに異なるため、家づくりの正しいフローが進められず、ビジョンが建築デザインに反映されないことが、現実的に起こっていると言われます。
例として、土地を購入する際、購入者や不動産業者は建物を建てたときの状況をほとんど分からずに購入しているのが現状ですが、そこに建築家が居れば、ある程度どういった形の建物を建てることが可能かを見抜くことができます。
建築と不動産の間の溝を埋めるためには、家の購入者自身が家づくりのプロデューサーとして、早い段階で不動産のプロと建築家のプロを決め、お互いを合わせて、一緒に家づくりの過程を進めていくことが重要である、と高橋さんからはアドバイスを頂きました。
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続いて、協議会理事・株式会社西上建設代表取締役であり、一級建築士・宅地建物取引士である西上孔雄さんから、「泉北ニュータウンにおけるお得な中古物件の選び方」についてお話頂きました。
西上さんは長年泉北ニュータウンで中古住宅の流通や住宅の建築に関わってきたご経験から、中古住宅+リノベーションのお得さ、物件を見る時の具体的ポイントについて、以下のようにご説明されています。
・泉北ニュータウンで敷地40坪程度の古家付きの物件を建て替えようとすると、おおよそ5,200万円ほどかかると考えられるが、建て替えではなく、今ある住宅を利用し、坪単価30万円でリノベーションしたとすれば、おおよそ3,600万円程度で抑える事が可能。
・リノベーションに向いている物件は木造の軸組住宅であり、上手に使えば百年以上使え、資源にも優しい。
・良い建築家に関わってもらうことで、30年後にさらにリノベーションして利用することも出来、建物をビンテージとして残していくことが可能。
・泉北ニュータウンは丘陵地を切り開いてできたまちで段差が多く、擁壁を設けている事が多いが、許認可を受けていない物件がある。建替えや改修する際に、擁壁の許認可が受けていないと、擁壁のやり替えのため300~400万円程度の費用が掛かるという事例も過去にある。
・泉北ニュータウンは昭和42年にまち開きをしたため、泉ヶ丘や栂のエリアには古い耐震基準のままの物件も残っており、リノベーションの際に耐震補強が必要であるが、優良な木造住宅のストックも多くある。
・住宅金融公庫融資物件であれば、基礎に鉄筋を用いており、昭和56年以降の耐震基準をほぼ満たしており、リノベーションのコストも抑えることが可能な場合が多い。

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高橋さん、西上さんからの具体的な不動産の見かたのアドバイスを受け、午後からはバスでリノベーション向きの中古空き物件3件を見学しました。
真夏の暑い中での見学でしたが、参加者からは、午前中の講義があったので不動産の見方がよく分かった、3物件に違いがあって面白い、などのごご意見を頂きました!
今回もたくさんのご応募とご参加を頂きありがとうございました。

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