リノベ暮らし学校・第6回「住まいと仕事」

2016年11月26日(土)第6回講座レポート

第6回のリノベ暮らし学校は、「住まいと仕事」をテーマに講座を行いました。
まずは、大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授、協議会理事でもある小池志保子さんから
「住むことと働くこと」というテーマでお話をして頂きました。

小池さんは、大学の教員であると同時に設計事務所を主宰されています。
自宅近くのマンション1階をリノベーションして設計事務所としており、まさに職住近接の実践者でもあります。事務所はご夫婦で働かれる場所でもあり、小学生のお子さんが下校後に過ごせるよう小上がり空間をつくったり、外から中が見通せるようにガラス張りにしたりなど、様々な工夫をされているそうです。

そんな小池先生から、泉北や大阪市内の「職住一体」の事例を紹介していただきました。
泉北では、自宅のダイニングで開かれているパン教室や、子育てママで始めた手作り雑貨のグループなどの事例をご紹介していただきました。また、住宅地内にお店を構え、店の裏手に住宅がある靴や服のオーダーメイドのお店も紹介いただきました。お店の方への取材から、自宅が隣接する利点として、朝・晩は子どもとゆっくり過ごすことができること、ランニングコストをかけず、リスクを低くしてお店を維持できること等があるそうです。
また、大阪市の長屋での職住一体の活用例では、職住の空間をきちんと分離する例もあれば、緩やかに繋がっている例もあり、様々な職住スタイルを紹介していただきました。
長屋の活用例の中には、年に一度住み開きイベントを開催しているところもありました。暮らしを公開することで、まちとどう関わっていくかを考えるきっかけにもなるとのことです。
最後に、職住一体として住み働くために大切なこととは、「スキル、趣味、センス」「お客、収入」「社会」この3つをどう住まいの中に入れていくか、バランスを考えることだとお話していただきました。

続いて、泉北ニュータウンで起業し、食のコンサルタント事業を行っている山口香代子さんからお話をして頂きました。

山口さんは、ご自身が小学生の頃に泉北ニュータウンに来られ、結婚後に一時泉北を離れられ、子育て中に泉北ニュータウンに戻ってこられたそうです。
その後、堺市役所の食堂で栄養士として働かれていましたが、やりたい仕事は自分でつくらなければと考え、堺市女性起業家セミナーに参加され、2015年に「いただきますプランニング」を起業し「食のコンサルタント事業」を開始されました。
今年、堺市コミュニティビジネス補助金に応募し採択を受け、食物アレルギーに対応した堺産の素材にこだわったおやつづくりを自宅で始めらたばかりです。キッチンを借りるお話もあったそうですが、賃料を考え自宅1階のダイニングキッチンを工房にリノベーションして開業されたとのことです。
工房には業務用厨房機器を導入し保健所の審査も通り、元のダイニングには小さな居住用キッチンを新設されました。キッチン設置場所にあった作り付けのカウンターが気に入っていたので、そのまま応接間に移設してもらい、そのような気配りがとてもうれしかったとお話してくださいました。
作ったおやつは自宅で販売はできないので、槙塚台まちかどステーションや阿倍野区の昭和サロン等で販売予定で、徐々に販売の拠点を広げていきたいとのことです。
自然に恵まれた泉北ニュータウンの利点を生かし、地元の食材を使い、自宅工房で始める究極の地域密着型スモールビジネスをしていきたいとお話されていました。


講演の後には参加していただいた皆さまに、ご自身が考えられている「住まいと仕事」について意見交換もしていただきました。
講座には約20名の方がお越し頂きました。今回もたくさんのご参加を頂きありがとうございました。