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プライベートとパブリックを
キッチンガーデンでつなぐ家


居住者構成 / 夫婦、子ども2人 | リノベーション実施面積 / 75m² | 既存建物竣工年 2002年 →2002年 現在も改良中 | リノベーション竣工年 / 2004年 | 設計・施工者 / 株式会社西上建設
オーナー写真

西上孔雄  PROFILE

NPO法人「すまいるセンター」代表理事、株式会社西上建設代表取締役。建設業を営む一方で、「ハコモノの充実だけではなく、人的関係などソフト面の充実を目指し、2000年にNPO法人「すまいるセンター」を設立。堺市南区桃山台にある自宅の庭をBBQができるキッチンガーデンに改装。自宅の延長のように屋外で夕飯を食べたり、地域の方々も集える交流の場として活用している。

> 西上さん宅は自宅前の敷地全体がBBQを楽しめる造作になっています。庭の一角は屋根があり、 藤製のソファを大胆に配して、まるで都心にあるラグジュアリーなカフェにいるかのような空間。「庭」という言葉で捉えるよりも、自宅の機能が延長したような雰囲気ですね。庭をこのように解放するようになった経緯を教えてください。

西上:ここに引っ越してきた15年前ですが、最初は庭ではなく家の前の敷地は駐車場として近隣の方に貸していました。ですから庭はほんの一角だけだったんです。そこにガスグリルを設置してBBQができるようにしていたんですが、そのうち子どものサッカーチームのメンバーが試合や練習の後に30人ほど集うようになってきたんです。30人の子どもたちを中に入ってもらうのはなかなか大変ですから、庭のBBQコーナーを少しずつ増やしました。

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キッチンガーデンのはじまりは、このグリルコンロ。量販店で見つけて購入し、台は業者に依頼 して設置してもらったそう。

> なぜBBQコーナーだったんですか?

西上:僕も妻も学生時代にアメリカに留学していたんです。アメリカってたいていコンドミニアム でもBBQがついていて住民がシェアできるようになってるんですよね。自分の家にもそういう空間 があればいいなと思って作りました。

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「バーのような空間にしよう」と内装のイメージが決まっていったと話す西上さん。

> 人を招くにはもってこいですね。

西上:はい。我が家は子どもが3人いて、それぞれ海外に留学していることもあって海外から友人がホームステイに来ることもあります。ご近所でもホストファミリーをなさってる方がいるので、留学生が来ると初夏にはウェルカムパーティをしたり、日本人の友達も交えて交流するスペースになっています。

近隣の方々を招いた食事会の様子。

> 普段の暮らしの中ではどのように活用していますか?

西上:外から人を招くだけでなく、自分たちも初夏から秋にかけては週末を中心にほんとによくこ こで食事をしているんです。炊事場も庭にあるので、食材を買ってきて、焼くだけ。手軽で便利で す。焼いていたら近所の人も入ってもらうことも多々あります。
奥さん:みなさんどこにお皿やカトラリーがあるのかよくご存知で、私が仕事で帰宅が遅くなって も、ご近所の方がBBQの用意をして待っててくださることもありますよ。あと庭にはブルーベリー や桃など食べられる果樹、ローズマリーやローリエなどのハーブ、それにプチトマトやスナップエ ンドウ、アスパラガスなどの野菜も植えてBBQの時は摘み取ってすぐの野菜を食べています。

> 西上さんにとって、泉北の魅力とは何ですか?

西上:大きな公園がそばにあることと、緑道があることです。ここ5年くらい健康のためにランニングし ているんです。緑道は車もないし、空気もいい。ランニングには最適なんですよ。ご近所でも僕ら の年代の方がランニングされていると聞きつけたので、ランニングクラブを作って、走った後にこ こで集えるような会を開きたいですね。女性って自然とご近所づきあいができているけれど、男性 はなかなかそうはいかないです。積極的に関係を作って自治会を担っていくメンバーも集めていき たいなと思います。

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西上さんの自宅近くにある西原公園。子どもたちが小さい頃は自転車やサッカーの練習によく通った思い出の場所でもある。