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家を住み継ぐ 二世帯リノベーション-S邸 堺市南区晴美台

基本情報:
居住者構成 娘夫婦・父  リノベーション実施面積 40㎡
既存建物竣工年 1996年  リノベーション竣工年 2015年
設計・施工 西紋一級建築士事務所

 

ニュータウン開発当初(40年ほど前)に建てた家を平成8年に新築し、現在の住まいに。今回のリノベーションは、娘さん夫婦が同居するタイミングで1階ダイニング・リビングを対象に行っています。

 

-ご自身が子ども時代を過ごした家とお聞きしていますが、簡単な家の歴史を教えてください。

娘さん:元々は、昭和40年代に同じ場所に建っていた家に、母方の祖父母、私の母、叔母が4人で暮らしていました。母、叔母が結婚に伴い家を出て、祖父母のみが住んでいましたが、平成8年に現在の家に建て替え、祖父母、父母、兄、私の2世帯3世代での暮らしが始まりました。その後、祖父母が亡くなり、兄、私が結婚に伴い家を出て、父母のみ世帯になりましたが、平成27年に母が亡くなり、家をリノベーションし、私たち夫妻が戻ることになりました。

 

 

-思い出の詰まったお住まいをリノベーションをして二世帯の暮らしを始めた感想はいかがですか。

 

娘さん:今回、自然をコンセプトに木の温かさを感じられるようなリノベーションを設計者の西さんに依頼しました。帰ってくるたびに木のにおいがして、庭の緑が見えるのが気に入っています。薪ストーブのあるカウンター部分は特にお気に入りの場所になっています。これから、ホームパーティ等を開き、我が家に人を招いていきたいと思います。

主人は出張が多いので、父が居てくれることで安心感を得られます。将来子どもが産まれた時も、子どもをみてもらえればと考えています。

お父様:自身1人だと家のことが出来ないので、娘に帰ってきてもらえて良かったです。これから孫が産まれることを考えると楽しみです。

 

次に設計者の西紋一級建築士事務所・西恭利さんに今回のリノベーションについてお聞きしました。

 

-リノベーションのきっかけや施主さんとのエピソードについて教えてください。

 

今回のリノベーションはフローリングを変える程度の内装改修の話から始まりましたが、打ち合わせしていくと、様々な住まい方についての要望が出てきてこのような形になりました。施主である娘さんは、創りたい空間に対するイメージがはっきりしており、その思いを引き出す形で設計させて頂きました。

 

-リノベーションのポイントを教えてください。

 

元々は庭側に和室が2室あり、通り側にキッチンのある空間を、一室のリビングダイニングとし、庭にデッキを設けて内部空間が広がる形にしました。内部が庭と自然とつながるもう一つの仕掛けとして、窓際から半間程度空間の天井を低くし縁側空間を創造しています。また、空間の第一印象を決める見せ場として薪ストーブのスペースにはこだわっています。造り付け家具として、テレビ台や薪ストーブの上のカウンター、ルーバーなど作りました。施主さんは理想の使い方をして頂いています。

かつては二世帯住宅に対して否定的な意見もありましたが、近年は二世帯住宅を肯定的にとらえる意見が多く聞かれることが何よりです。二世帯で豊かに暮らして頂ければ設計者としてはありがたいことです。

 

 

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