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広々とした土間で家族とご近所さんが
つながる新しい団地の暮らし


居住者構成/夫婦、子ども2人 | リノベーション実施面積/約90m² | 既存建物竣工年/1971年 | リノベーション竣工年/2016年 | 設計・施工者/星田逸郎空間都市研究所、森工務店
オーナー写真

白石千帆  PROFILE

4歳と7歳の子どもを持つ2児の母。団地の2戸を1戸にリノベーションした「ニコイチ」の入居が決定し、2016年から泉北に移住。地域のコミュニティスペース「茶山台としょかん」のとしょがかりを務める。また、年齢を超えて地域の誰もが楽しめるまちづくりを目指す地域連携グループ「ちゃやミーツ」のメンバーとして、まちづくりに積極的に関わる。

> 白石さんの住まいは大阪府住宅供給公社の団地再生プロジェクト「ニコイチ」という、団地の2戸を1戸 にリノベーションした画期的な住居です。ここに住むに至ったプロセスを教えてください。

白石:私も主人も関西出身ですが、主人の仕事の都合で東京都内に住んでいました。
45平米の空間に夫婦と小さな子どもとで住んでいたので、手狭だったんです。今度住みかえるなら子どもの 成長も見越して広いところがいいと思い賃貸物件を探していたところ、インターネットで「ニコイチ」を見つけて応募しました。ダメもとでしたが入居が決定し、2016年に移住してきました。
団地に住むことははじめ想像がつかなかったのですが、先に移住された方が茶山台団地の情報を発信する SNSをされていて、SNSで泉北の雰囲気を伺うこともできたのは大きかったです。

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白石さんがお住まいの茶山台団地。一部が「ニコイチ」としてリノベーションされている。

> 白石さんのお宅は、玄関を入ってすぐ10畳ほどの土間があり、土間から向かって右側は子ども部屋と物置そして応接室が、そして左側にはLDKと寝室、クローゼットといった暮らしに必要な機能の部屋が集約されています。「ニコイチ」の住み心地はいかがでしょうか。

白石:はじめは玄関を入ってすぐの広い土間は、どうやって使ったらいいものかためらっていましたが、ご近所の小さなお子さんがいる親子数組で集まって、ここにテーブルを並べて工作をしたり、子どもたちが通学路で拾ってきた落ち葉で手作りのガーランドを飾ったりして、余白のある空間を楽しんでいます。

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玄関を入った土間スペース。季節を感じさせるスワッグも白石さんの手作り。
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子ども部屋の様子。奥には洗面スペースがある。もともと浴室だったスペースは納戸として使用している。

> 子育てをする上で、どんな時に暮らしやすさを感じますか?

白石:私たちが暮らす泉ヶ丘地区は各団地群ごとに小学校があって、自宅から小学校までは緑道を通って、車が通る道を横断することなく通学できるのですごく安心です。耳鼻科や眼科などの医療機関も駅周辺にあ るので、車で5分くらいと便利です。

ニコイチへ住みはじめたことをきっかけに、街づくりにも積極的に取り組んでいる白石さん。

> 白石さんは近所にある集会所で「茶山台としょかん」というコミュニティ施設を運営されていると伺いま した。どのような活動をされていますか?

白石:この団地では空き家が増えたり、入居者の高齢化が進むなどの問題がありました。そこで地域の人々 が本を持ち寄って、幅広い年齢の人が集えるコミュニティの場として、もともと茶山台地区の集会所として あった建物を「茶山台としょかん」として活用することになりました。その仕組みを作られた方がお引越し されることになったので、私は第2期のとしょがかりとして週3日、施設の管理をしています。開館日は毎 日約15人、多くて30人くらいの子どもが集まる日もあります。息子も学校から帰って来たら閉館時間まで としょかんで宿題をしたりして一緒に過ごします。ここに集う子たちは年齢を超えてみんなで遊ぶので、大 きなお兄ちゃん・お姉ちゃんがたくさんいる、という感じでわいわい楽しく地域ぐるみで子育てできるのも嬉しいです。
一方、月に1度金曜日の夜は一人暮らしのお年寄りの方などが集って、みんなでご飯を持ち寄って食べる 「オトナカイギ」の時間も設け、みんなに使ってもらえるサードプレイスになるように心がけています。

白石さんがとしょがかりを務めるコミュニティスペース茶山台としょかんの様子。

> 泉北ニュータウンの一番の魅力は何ですか?

白石:遠くに行かなくても毎日自然に触れられて、四季の移ろいを生活の中で自ずと感じ取れることです。セミや カマキリなど、子どもたちが大好きな昆虫もたくさんいますよ。子どもたちが自然を身近に感じている様子 を見て、引越してきて本当によかったなってしみじみ思います。

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泉北をレモンの街にしよう、とはじまった「泉北レモンのまちストーリー」プロジェクトで植樹された若 木。