リノベーション物件のオープンハウス
2017年10月28日(土)第5回講座レポート
2017年10月28日(土)に第5回リノベ暮らし学校として、「リノベーション物件のオープンハウス」を開催し、約15名の方にご参加頂きました。
2017年リノベ暮らし学校の最後の講義になります。
今回は、泉北にある3つのリノベーション物件を見学しました。
まず一軒目は、建築家であるご夫婦が自らリノベーションの設計をされたお家です。
広い解放感のあるLDKで、キッチンから子どもの勉強机やお庭も見渡せます。
料理をしながら、子どもたちを見ることができ、気軽にコミュニケーションが取れるよう工夫されていました。
一遍にリノベーションするのではなく、子どもの成長や家族の変化に合わせて段階を踏んで手を加えていくことができるのもリノベーションの魅力と教えていただきました。
二軒目は、大阪府住宅供給公社の茶山台団地のリノベーション物件“ニコイチ”にお住まいのご夫婦を訪問しました。
“ニコイチ”は2つの住戸をつなぎ合わせて1つの住戸とする、新しい団地再生のモデルで、デザインコンペで選ばれた複数のプランに基づきリノベーションが実施されています。
今回見学させていただいた住戸では、間仕切りが少なく、リビングから和室、寝室まで緩やかに繋がる開放的で気持ちの良い空間が広がっていました。
旦那さんの趣味であるロードバイクを置くスペースとして使われたり、旦那さんが作られた家具を置かれていたり、その広い空間をうまく活かして、好きなことや趣味に存分にスペースを使われていました。
最後は、築40年以上の戸建て空き家をリノベーションした物件を見学しました。
一度シェアハウスとしてリノベーションした建物ですが、これから障がい者のグループホームとして再リノベーションする予定の物件です。
解放感のあるキッチンに透明張りの広いお風呂。バリアフリーのトイレなども設置されています。
障がい者の方が使いやすいように、また一緒に生活するスタッフの人も使用しやすいように、用途に沿ってリノベーションしていくとのことです。
使用する人によって、使う目的によってリノベーションすれば、同じ家でも色々なかたちで使用することができます。
今回見学させていただいたお家は、いずれも自分たちの生活や暮らしをとても大切にしていると感じました。
「ここで〇〇をしたいので、このようなスペースにした(このような設計にした。)」と、自分の生活の中で大切にしたいこと、好きなことを具体的にイメージしながら、家のスペースを使っています。
自分たちの大切にしたいこと、好きなことを大切にしているので、家の中がとてもあたたかく、家に足を踏み入れた時点でどこかワクワクしてしまうようなお家でした。
最後に、参加者の皆さんに意見交換をしてもらいました。
「住む家を探していて、最近テレビでも〝リノベーション〟という言葉を聞くが、実際にリノベーションされたお家とそこで暮らす人の話を聞きたいと思い参加した。」
「自分の住むお家の周りは高齢者が多く、使われていない家が増えてきているのでどうにかできないかと思い参加した。」
など、色んな理由で参加されている方がいました。
最後に協議会からも参加者のみなさんにお話させていただきました。
私たちは、中古物件をリノベーションし大事に使い続けることを、住宅のビンテージ化と呼んでいます。
リノベーションされたお家が増えれば、まちの雰囲気も変わります。
また、そこでの暮らしを少しだけ外に開く(住み開きをする)と、人と人とつながることができます。
人と人がつながることで、それが自分の仕事につながったり、ネットワークが広がっていきます。
住民同士のコミュニティが広がり、より多くの人が泉北でより良い暮らしができるようになっていくようにこれからも、リノベーションの魅力発信に取り組んでいきたいと思います。
2017年のリノベ暮らし学校は、第5回をもって終了致しました。
約半年間、全部で5つの講義をさせていただきましたが、みなさん如何だったでしょうか。
自分たちの住む家や、自分たちの暮らし、自分たちのまちに興味のある方、
これからも協議会では活動を続けて参りますので、ぜひ一緒に泉北のまちをより良いものにしていければうれしいです。これからもよろしくお願いします。
ご参加、ご協力を頂いた皆さま、本当にありがとうございました。