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住まいと職場がひとつになる、
職住一体の暮らし


居住者構成 / 夫婦、祖母、子ども2人 | 既存建物竣工年 / 2004年
オーナー写真

岩藤邦生  PROFILE

オーダーメイドショップiwt代表。12年間百貨店にて婦人服の販売を経験し、その後独立。2010年から堺市南区高倉台の自宅前の敷地に店舗を増築し、スーツやシューズを扱うオーダーメイドショップiwtを開業。泉北の緑道や公園を楽しく暮らしの中に取り入れるプロジェクト「緑道ピクニック & LOTUSCafé」の代表を務める。

> 泉北に住むようになったきっかけを教えてください。

岩藤:家を建てる以前は婦人服を百貨店で販売して全国を飛び回っていたので、家の場所は奥さんを主体にして考えていました。義母の兄弟が泉北に住んでいるので、義母にとって良い場所だったら妻も心地良いだろうと思って泉北を選びました。

> ご自宅の前をお店になさるなんて、ユニークですね。

岩藤:自宅で仕事をするって憧れでもあったんです。だから家を新築する時に「いずれ服屋か喫茶店をし たい」と思って、家の前の敷地を広く空けていたんですよ。はじめは住宅街でオーダーメイドの ショップなんて流行らないとも言われましたが、前例がないからこそ挑戦するのがおもしろいんで すよね。いまでは約半数は泉北や堺のお客様、半分は東京や海外からのお客様です。地域の方から は「自分の家の一角にこんな店あるねん」と自慢してもらえるような店でありたいと思っています。

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「20年もつスーツをつくりたい。そのためにも、お客様の要望や疑問に答えるべく、店を長く続けたい」と岩藤さん。

> 内装のデザインは?

岩藤:家も店舗も自ら設計図をひきました。親戚が建築士なので構造計算はきちんとしてもらって、間取 りから建築材まで全部自分で決めました。自宅は6LDKと地下があって、このショップは約33平米 あります。

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iwtの外観。空に溶け込むようなブルーの外壁は、個性的でありながらも景観にもマッチしている。

> ご自宅でお仕事をするメリットは?

岩藤:店舗の家賃がかからないことと、通勤時間が0分であること。おのずと家族と接している時間も長くなりました。下の子はまだ小学生なんですが、学校から帰って来てもここに顔を出すので自然とコミュニケーションがとれます。もし土日しか休みがないと罪悪感を感じて、休日に子供といる時間を作ったりしますよね。でもずっと一緒だから子供や妻に気を使うこともなく、精神衛生上とてもいいんですよ。ただ地域の中でお店を持つということは、ある種の覚悟も必要です。うちは地域と共に歩んでいく店だと思ってるので、店を建てる時もご近所の方には配慮しました。店舗の外観も景観になじむように泉北のイメージで外壁の塗料も色をいちから作ったりしました。半分くらいは地域のお客様ですから日常の暮らしの中でも「公の人」という意識を持って、一歩外に出るときは僕はもちろん家族にも服装を意識してもらいますし、車の運転ひとつにしても気を使っていますよ。

> 岩藤さんは泉北の緑道や公園を活用するプロジェクト「緑道ピクニック&LOTUS café」を主 催されていると伺いました。ご自分のお店だけでなく、地域のことも常に意識されているのですね。

岩藤:泉北は緑豊かな公園や緑道があってとても良い場所なんです。でも残念ながら楽しみの部分が欠けてる。せっかくの公園や緑道がいまいち活用しきれていないと感じています。でももしそこにカフェでもあればもっと人が集うかもしれないと考えて、「緑道ピクニック&LOTUScafé」のプロジェクトを立ち上げました。そうしたら休日に泉北以外に出ていかなくても、この街の中だけでもっと楽しめる。すると地域の経済もまわるようになるのではないでしょうか。

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「緑道ピクニック&LOTUS café」の様子。幅広い世代の人々が集う。